何でもできるツールは結局、何にもできないツールである

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自作WEBサービスの機能を単純にした理由

僕が作ったWEBサービスは単純で、例えばFrenbullには「フレンチブルドッグの画像を見せる」という機能しか基本的にはありません。あとは、それを他の人に紹介したり自分のリストに追加できる、それだけ。

ワザとです、ワザとそうしました。他の機能を付けなかったのはスキルがないからでも、時間が足りなくなったからでもありません。それ以上の事をここでやらせたくなかったからです。

ここで言っているそれ以上の事とは、例えばハッシュタグをユーザが自由検索できてその結果の画像を表示する機能で、その機能を付けたとするとフレンチブルドッグだけでなく、ユーザが望むあらゆる画像のストリームが表示されるわけですから一見便利かもしれません。汎用性が上がるのでたくさんの人の好みに合わせることができますからね。
でも、ハッシュタグを入力して検索という作業をやってもらうと、当たり前ですがその分時間を取られます。色んな事ができるという事は、やりたい事にアクセスするために時間がかかるという事です。

可処分所得より可処分時間

最近、仕事で商品開発をしてる時によく考えるのが、「昔はユーザの可処分所得を奪い合っていたが、今はユーザの可処分所得を奪い合うというより、可処分時間を奪い合っている」という事です。

この世の中には今、とにかく色んな遊び道具(暇つぶしと言った方が適切かも)があふれています。スマホの中だけでも、SNSだったり電子書籍だったりゲームだったり音楽だったりテレビだったりラジオだったりYouTubeみたいな動画だったりが盛りだくさんで存在していて、全部試すのにはとても時間が足りない状態になっています。もし可処分所得を奪い合ってるなら、試してもらうためには取りあえずタダで使ってもらえば事足りるんだけど、時間の奪い合いなのでもはやタダだから使ってみようなんてロジックは働かない。今は無駄な時間を極力0にした状態で提供できるサービスが流行る時代なんだろうなと思っています。

だから、今後はどんどんシンプルに機能を絞っていくものがヒットすると思います。あれもできるこれもできる、その代わり個々の機能は最適化されておらず使い始めるまでにちょっとややこしくて時間がかかるなんて製品やシステムは誰からも使われなくなるでしょう。いかに要らない機能をそぎ落とした商品化ができるかがヒットを生む秘訣になると思います。

これはWEBサービスだけでなくて、ウェアラブルデバイスなんかの新規ハードウェアにも同じことが言えると思います。昔はいろんなことができる事がお得感を生んでヒットにつながると考えられていたから携帯電話でもデジカメでもテレビでもとにかくいろんな機能が積み込まれていて説明書を読まないと全部の機能は理解できずに使いこなせなくて、結局一度も使わない機能がたくさんあるよねっていう状態でした。買ってから捨てるまで一度も押さなかったボタンとかありますよね?
television-remote-control
今の時代のヒット商品を作り出すには日本のメーカーは相当の意識の変革が必要だと思います。いかに載せないか、「NO」と言える商品企画者になれるかが重要ですね。

それについても記事を書きましたので、よかったらご一読ください。

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