ありがとう、そしてさようなら、僕の愛したInstagram!

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大好きだったinstagram

初めにInstagramというアプリを知ったとき、世界中の美しい風景、咲き誇る花や建物が独特な画像処理フィルタを通して味付けされてくる事が斬新で感動しました。自分の作品を少しでもよく見せようと一生懸命画像をいじって楽しむ、今までは考えられなかったスタイルです。

僕はその当時Androidのスマホを持っていて、まだiPhoneでしかアプリがなくて歯がゆい思いをして、Androidのアプリが出てすぐにインストールして毎日のようにいろんなものをアップしていたのを思い出します。

その当時は、Instagramは今のように生活スタイルを写真を使って共有しあう、twitterやfacebookの画像版という目的ではなく、美しい作品を見せ合うという目的の人の方が多かったと感じています。撮影を趣味とする人があんなにたくさんになる世界を誰も予想していなかったし、それを実現してくれたinstagramは凄い存在だったと思います。

APIを提供してくれる気前の良さ

そして、instagramのもう1つのすごい所は、気さくにAPIを公開して使わせてくれるところでした。自分のシステムに蓄積された画像群は財産です。それをいとも簡単に我々みたいな野良ユーザにも使わせてくれる。

何と気前のいい人たちなんだと思うと同時に、スマホを通して画像を撮影する文化をとにかく普及させたいんだろうなぁと勝手に感じていました。

やがて運営方針が変わっていく

美しい作品を見せ合う場だったinstagramは、facebookに買収されたのが大きかったのか、だんだんと生活スタイルを共有するSNSの要素が強くなっていきました。

ポピュラーに選ばれる画像も、昔はマジックアワーに撮られた空にきれいなオレンジからコバルトへのグラデーションが映える街並みを撮った物や、水平線を境に空の青と海の青の違いを感じさせてくれる物だったんですよ。今は信じられないでしょうけど。

今はセレブと言われる有名人が片手間にノリだけで何気なく撮ったスナップだらけになってしまいました。こんな靴を買っただの、今日は誰と一緒にパーティーに出てるだの。もはや、撮影・画像をキレイに処理すること自体の面白さに気づかせてくれるきっかけを与える役目は失われてしまい、海外セレブのゴージャスな生活を見せられ続けるツールになってしまいました。キレイな画像が見たかったので、僕はinstagramのユーザではなくなってしまいました。アプリもアンインストールしてしまいました。

そっちの方が儲かるんでしょうね、僕は儲ける事は悪いと思っていないので仕方のない事なのかもしれないですけれども、セレブの生活を共有するツールは他にもあるよなぁとは言いたくなります。

APIにも方針転換が

そしてAPIに対しても方針転換が徐々に下されていきます。まず、instagramのAPIを使って作られたサービス、アプリに対して”insta”、”gram”を付けてはいけないというルールが付け加わりました。

そして、前までは、インスタグラムのアカウント所有者であれば誰でも、開発者登録をするだけでAPI機能の全てを使用することができたのに、APIの正式利用にはインスタグラムにレビューの申請をして承認されることが必須となってしまいました。
2016年6月1日までに申請し承認されなければ、自動的にテストモードに切り替わることになってしまいました。

また、申請をしたとしても、以下の3つの種類以外の用途では申請が通らないことになってしまいました。

  1. サードパーディアプリケーションを介して個人が自身のコンテンツをのシェアするのを助けるもの
  2. ブランドや広告主が自身のお客さんとデジタルメディア権利を理解し、管理するのを助けるもの
  3. 放送局や出版社がコンテンツを発見し、メディアのデジタル権利を取得し、適切な権利の元にメディアをシェアすることを助けるもの

上の3つは一言で言うと「instagramに金を引き込んでくれるシステム」という事です。自分たちの所にお金が流れるならAPIを使っても良いよというわけです。

一番ポピュラーな使い方だった「個人的なウェブサイトへのコンテンツの表示」は禁じられてしまったのです。僕が作ったWEBアプリもすべてダメになってしまいました。これで開発者としてもinstagramとの関係は終わってしまいました。

さようなら、ありがとう

これは一方的にinstagramを好きになっておいて雰囲気が変わったから愚痴ってるだけです。今でもたくさんの人はinstagramが好きでしょうし、僕が愛していた頃よりユーザは何倍、何十倍と増えているでしょう。

でも、僕はどうしても今のinstagramは愛せないんです、昔の一つ一つの画像を作品として見せ合っている頃のinstagramが好きだったんです。

そして、今のinstagramは長くは続かないと思います。せいぜいあと3年ってとこじゃないでしょうか。SNSの一つになってしまった以上、他に替わりはできますよ、そのうち。今のinstagramには他のSNSにはない特別な機能、強味はないですから。過去の画像を活かそうとかいう概念もなさそうだし。

昔のinstagramを有料でやり直した方が大きくはならないでしょうけど、長生きできると思うんですけどね。