VRの覇者はGoogleしかないと考える理由

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まず、VRとはどういう意味か説明

VRとはVirtual Realityの略。日本では仮想現実と訳しがちですが、英単語を正しく訳すとそういう意味でなく、Virtualは「実質的な」、Realityは「現実」なので、正しい意味は「実質的現実」。仮想かどうかはコンテンツを作る側の話でそちらはどうでも良くて、体験する側が「いや、これ実質的には現実でしょ!」と思えるような情報を提示することを言います。

よく間違えられたりごっちゃになったりしてしまうのがAR。ARとはArgmented Realityの略。拡張現実と訳します。こちらは現実の世界に情報を追加することを言います。
    
ざくっと言うと、VRは全部が現実ではない情報、ARは一部が現実で一部が現実ではない情報ということになります。

VRに必要なHMD

VRには、HMD(Head Mounted Display)と呼ばれる、文字通り頭に装着するタイプの表示装置を使います。
VRは全部が現実ではない情報なので、外界の情報を遮断するタイプの非透過型HMDを使用します。
いくつか例を下に挙げておきます。上から順番に、ソニー、Facebook、Samsung製です。



その他、Apple、Googleも開発中という噂があります。
AppleがVR技術開発のため秘密計画始動、スタッフ数百人で何かやっている模様
Google、新型VRゴーグルを年内投入?ダンボールではなくプラスチック製、センサー内蔵

VRのプレイヤーが完全にオールスター

上のHMDに参戦しているプレイヤーを見てもらえれば、もはや世界最強リーグ戦って感じが分かってもらえるかと思います。
ところで、参戦しているプレイヤーの皆さんはHMDが何に使われどういうビジネスになると想定して商品化したり研究開発したりしているのでしょうか?

想定されるVRの用途

一番最初に浮かぶのはゲームです。家庭用ゲームの表示デバイスとして儲ける。ソニーはまずここを考えているかもしれません。でも、視界を完全に遮られるので、スマホのように街中のような屋外では使用できません。たとえ電車の中でもあり得ないでしょう。家庭用のゲーム機以上に売れることはなく、ゲームだけが用途であれば、今参戦しているクラスの企業がこぞって参入するにはちょっとパイが小さすぎます。

次がビジネス用途。いわゆる学校教育、医療、軍事、機械操縦などの作業トレーニング、映画や、遊園地のアミューズメント向けアトラクションなんかが想像されます。一部は実際に利用されています。
でも、これらの用途もそれなりに大きな規模ではありますが、銀河系企業が参入するだけの価値があるかといえばそれはないと思います。

FacebookはVRをソーシャルに用いるという話をしています。

ザッカーバーグらが語る「FacebookがVRで描く未来図」

2014年春、フェイスブックがOculus Riftの開発元であるオキュラスを獲得して以来、ザッカーバーグは、VRを「未来のソーシャルプラットフォーム」と呼んできた。それはゲームや映画を楽しむためのツールに終わらず、人が互いに、心から触れ合うためのものである。「ぼくらは、没入型VRが人々の日常生活の一部になると考えている。そのための長期的な挑戦をしている」

VRでソーシャル体験、こんな感じでしょうかねぇ。

仕事から帰って家に帰って、部屋着に着替えて、お風呂に入って、夜ごはん食べて、さーてHMD着けて友達が体験したパーティーの全周囲動画見るぞーーー!!
休みの日、ちょっと遅めに起きて、トーストとコーヒーで簡単に済ませた後に、よーし!今日はHMD着けて1日友達が撮った旅行中の動画見て体験を共有するわよ!!

・・・いやいや、ならなくないですか?

せいぜい、遠隔地で孫の結婚式に出られなかったおじいちゃんおばあちゃんが、その状況を家で疑似体験して喜びを共有するくらいかなぁ。結婚式、しかも孫!くらいの特別感でもない限りHMD被って観ないですよ。ピンと来なすぎる。

SamsungとAppleは所詮は物売りの会社ですから、世間が流行るって言ってるからデバイス開発しちゃうぞーてな感じじゃないですかね。ジョブズがいた頃ならいざ知らず、ここの所のApple watchとか出しちゃうレベルの商品企画力ではAppleにビジネスモデルを戦略的に描くみたいなのはあまり期待できません。

さて、残ったのはGoogleです。今のところ、VRに巨額の研究費投入してまで参入するに値するビジネスは見えません。でも、Googleは参戦しています。そこでGoogleが何を考えているのかを予想してみます。

GoogleのVRに賭ける理由

ずばり、Googleは移動中に広告付き動画をVRを見せて稼ごうとしてるのではないかと考えています。さっき、屋外では使えない、電車の中でもあり得ないって言ってたじゃないか、と思われる方もいらっしゃるでしょう。違います、移動は車です。

googleは自動運転車の研究をずっとやっています。もしこれがうまくいったとして、自動運転車に乗っている人は移動中に何をすればいいんでしょう。別の観点で考えると、自動運転車の研究が完成したとして、自動車を売ることにはならないgoogleはどうやって稼ぐんでしょう。
もちろん、運転アルゴリズムをパッケージングしたソフトだかICだかは売るでしょう。でも、それだけではもったいない。運転から解放された人間の時間を拘束したいと考えるのは、スマートフォンで暇つぶしをしている間に広告でチャリンチャリンと稼いでいくのが得意なgoogleなら、結構自然なことだと思います。

そこで、自動運転車にHMDを装着し、移動中にたっぷり見てもらおうということになるかと思います。要するに、車のスマートデバイス化ですね。電話をスマートデバイス化して時間を拘束して儲けたように、車もやってしまおうと思ってるのではないか。

もし当たってたら、googleの賢い人と同じビジネスセンスってことでいいですかね?どこかの企業で事業戦略でもやらせてもらえたら最高なんですけど。

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